診察十七回目
今日は五時間ほどしか眠れず、早起きして(と言っても夜勤に合わせるために起きる予定が十一時半だったから実際の起床は九時半)床屋や図書館をうろうろして、よりによって医者に行く少し前に眠気が襲ってきて、出発ギリギリまでうつらうつらして、医者への到着もギリギリ。
いつもの如く、先客がまだ医者と話しておりまして安心でしたが。
仕事から帰ってきて、その次の日が仕事だと不安で涙が止まらないことを話しました。
「リスパダールが効いてほしいんだけれどねぇ…」
まぁ、それで何が変わったというわけでもないのですが、話し相手がいるだけでも気が紛らわせるというものです。
会社の皆様にも僕の話を聞いてくれて感謝の意を表さなければなりませんね。
不安の原因はほぼ間違いなく仕事だけど。
医者「今は怪しいもの(桜色の部屋に陳列した変な物体)を作ったりはしていないの?」
自分「ええ…あれを作ってくれとか注文はあったりするんですけれど、どうにもそうする気力がないんです…」
その割には大学とかやっている自分だけど、これは趣味って言うより、苦境からの脱出が主目的だから…甘えているだけなのかな、自分?
だけどそんな自分にも、医者からの帰りにはささやかな楽しみがあったりします。
それは住処から診療所までの移動系路上にある食べ物屋に寄る事。
食欲はないけれど、口に入れ始めれば結構美味しく腹には入るもので。
で、今日は行きつけの店は止めにして、たまにはと思い別の店に入りました。
何か、いかにもクラブだかスナックだかを改造したような入り口の狭いレストラン。
中に入るとやはり、いろいろな酒が置いてある。
カラオケセットらしきものもある。
が、どう見ても場違いな、料理人気質バリバリに見えるおっちゃんが席でうたた寝しているのが、そこがただの飲み屋ではないことを表しているようだった。
自分の来店に気づき慌てて支度をするおっちゃん。
洋風な外観の店だが、「本日のおすすめメニュー」って、ほとんど居酒屋のメニューである。
が、幸い普段から用意しているメニューはちゃんとパスタとかコーヒーがあった。
ええ、もう、注文したカルボナーラは美味かったですよ、また行こう♪