診察四十二回目

 最近は、週末の仕事が終わるとパソコンに向かってずるずる時間をすり減らし、終いには布団も敷かずに床に転がって寝る始末。
 そして、午後遅くに起きる…。
 おかげでちょっと遅れたよ。
 まぁ、いつも通り診察は遅れていたから、ちょうどいい時間だったけれど。
 健康診断で、体脂肪率が上がってきたよって伝えた。
 職場の先輩からは「幸せ太り」だと言われているので、それはそれで良いのかもしれないけれど。
 先生からは、大学を卒業して何か会社で役に立つことはあるのかい?
 と聞かれた。
 んー、産業カウンセラーとか、頑張って大学院まで行けば臨床心理士も取れるみたいだけれど、少なくとも会社では役に立たなそうです…と答えた。
 先生は「俺も産業カウンセラーとか臨床心理士の資格を持っているけれど、役に立ってないね〜」なんて話していた。
 そんなものなのかな。
 まぁ、現在は半分趣味でやっている勉強だから、それも良かろう。
 手に入れた資格を本業にしなければ、「芸は身を助く」みたいな事があるかもしれないし。
 で、先生が「ロジャース」って習ったかい?と聞いてきた。
 一瞬、何を言っているのか分からなかったが、すぐに思い出した。
俺「あー、『自己関連づけ効果』の研究をしていた人ですねー、大学のレポートで出しましたよー!でもロジャースさんのことに触れた参考文献が見つからなくてそのまま提出しちゃいましたー」
先生(がくっ)
 …というか、先生は、ロジャースさんの話を引き合いに出して、夜はちゃんと寝て昼間に勉強しなさい、と言おうとしたんだろうか…?
 ロジャースさん、謎の多い人物だ。

2006/8/26 診察四十三回目

戻る