なんだかんだあって電装品の製作が完了

 
 もうね、ここに報告書を載せるのすら面倒くさくなって、ひたすら作っていたんだよ。
 
 まだ制御回路と実験回路の製作を交互にやっている段階だ。
 何たって、ICがどういう動きをするのか、よく分からないうちに電子工作を中坊の頃に投げ出して、そして今再開しているのだからな。
 
 実験回路を作って、
 
 モータードライブICにつないで、
 
 そりゃもうつながりそうでつながらないのをつなぐ勢いでつないで、
 
 動作テスト。
 
 おお!動く!
 
 ついにGE−7は前進した!!!
 3センチだけど!
 
 それから、最近の流行はUSBだとかなので、ぼちぼちUSBの研究も始めてみようかと仕事帰りにケーブルを引っ張り出す。
 
 たたっ切る。
 
 ほうほう、確かにケーブルは4本だ。
 
 いつか使うために圧着ペンチでせんにくっつけてやる。
 
 あと、テスト用の発光ダイオードもいくつか圧着しておこう。
 最近の俺のトレンドは圧着なのだ。
 
 でもやっぱりプリンタポートのお手軽さは捨てがたい。
 洋服に埋もれかけた状態でテストをしてみる。
 そんなことをしているうちに考えたんだ、あのモコモコの基盤じゃ作業が大変で仕方がないと。
 
 そういうわけで、新たに基盤を製作…が、うまく動かない…。
 ある日の夜、会社の先輩に、なんだかんだあって心のうちを打ち明ける俺。
 「ガンタンクっぽいのを作るって自分、言ったんですけれど、タンクになりそうなんです」
 「それは、失敗という意味ではないか?」
 「う…」
 言葉に詰まる俺
 って事でやっぱりもう少しがんばります。
 
 さっきのやつは潔く諦めてやっぱり従来の基盤を使ったほうがいいよねっ!
 と思って心を入れ替える。
 
 そんな折、注文していた電子部品が到着。
 
 やっぱり今までの考え方を改めなきゃだよねっ
 って考えて新しい基盤で改めて作る。
 前に作った基盤がうまく動かなかったのは、単純な配線ミスだったよ。
 
 今回は手持ちのモータードライブICをほとんど使って製作だ!
 これを本命にするぞ!
 ほいほい、ちゃんと動いてますねー。
 
 …さて、そんな折、そろそろWindows98を入れたパソコンでロボットを動かしたいなぁと思っていたのであるが、ジャンクで手に入れたWindows98、何とかファイルを手に入れたまではいいのだが、プロダクトIDが無くなっていたため動かねぇ…。
 
 うちにはとりあえず、あの悪名高きWindowsMeのアップグレードがあって、Windows98のプロダクトIDは分からないけれどオリジナルディスクは持っているし、このMeはとりあえずオリジナルのファイルがあればインストールできたはずだから、これを使おう。
 って言いたいんだけれど、うちにあるパソコン、ロボット用は軒並みこのMeの要求性能に満たない。
 あああったく、インストール前からやらかしてくれるぜこのMe!!!
 
 その辺の話は後で考えるとして、とりあえず、たまには基盤に絶縁コート剤を塗ってみるぜ。
 
 えーと、塗って5〜6分経って乾かすのを2〜3回繰り返すんだな。
 
 その後、再び機械加工に入る。
 頭部のちょっとした改良を先に行う。
 
 改めて、基盤を収める箱を作る。
 困った事に、箱がでかすぎて思うように取り付けが出来ないのだが、頑張って何とかする。
 
 金切りのこで一部に切込みを入れた後、洗浄にかけて、ひとまず並べた状態。
 
 取っ払う部分をペンチではさみ、右に曲げたり左に曲げたりを繰り返すと、曲がっている部分が金属疲労を起こしてそのうち取れるぞ。
 そして組み付け。
 
 できたあああああああああああ!
 
 ちょっと左のキャタピラの動きが変な気がしないでもなかったが、今は良いや。
 
 次の日、改めて小改造。
 昨日、スイッチを取り付ける部分の加工をミスしてしまったからね。
 
 およよ、雷が鳴って雹が降ってきたよ!!
 
 そんな中、制御箱が出来た!
 出来た出来た!
 今度はプログラムのほうだな!

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