赤外線センサーの動作を確認する方法

 えー、俺は最近、電子部品を買う先の値段の都合で、赤外線LEDを購入する事が増えた。

 「赤外線LED」とは何か?と聞かれれば、まずは普通のLEDを説明しよう。
 LEDとは「発光ダイオード」とも呼ばれ、電流を流すと様々な色の光を出す物体だ。
 電球に比べて寿命が長く消費電流も少ないのが特徴なのだ。
 そして赤外線LEDと言った場合、見た目はただのLEDだが、電流を流すと近赤外線を出すのだ。
 電化製品のリモコンに、LEDみたいなのがくっついているけれど一度も光った事を見たことが無い部分があったりするが、あれがその赤外線LEDだ。
 思い出す…中学校の頃に電子工作をやっていて、電気を消したままの暗闇のトイレにこもって、光を受けると動き出す戦車にテレビのリモコンを向けてボタンを押して悦に浸っていたのを…。

 そんな過去の記憶はどうでもいい、はいここで問題が噴出する。
 普通のLEDは電流を流せば所定の色に輝いて正常に動いているかどうかが一目瞭然なのだが、俺は赤外線を見ることができないので赤外線LEDに電流を流した時にちゃんと動作しているのか故障しているのか分からない!
 くそう!そのくせに安く買えるフォトトランジスタが「赤外線以外は反応してやらねーよ何回頼んでもムダだよバーカバーカ」みたいな事が書いてあるし、実際いくら頑張ってもダメだし、これは俺に対する何者かの罠なのか!??
 …などと妄想をしている俺を、阿弥陀様は見捨てなかった。
 俺は思い出した。
 GE-7を他人に見せびらかしていた頃、CCDカメラに、コードレスマウスの赤外線が映っていたのを!
 
 そういうわけで俺は携帯のカメラを起動した。
 ちなみに左の写真は赤外線式反射型フォトセンサ「RPR220」。
 …と書けば格好いいが、要は赤外線が出る部分と受け取る部分が一個になっている物体だ。
 ほら、トイレの小便器自動洗浄装置に使っているのと似たようなやつだ。
 さて、カメラの白色光が出る部分を塞ぎ、電源を投入する。
 
 おおお!!!俺の目には見えないが、携帯のカメラには確かに映っている!!!
 赤くないけれど。
 
 それから、最近多用する赤外線LED「TLN110(F)」だ。
 
 見えるぞ、私にも敵が見える…カメラを通してだけど。
 …んー、でも、やっぱり面倒だからカメラを使わないでも見える普通のLEDを使う方式も検討してみよう…。


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