「うつとドキュメンタリー」3
さて、この日まで、要請により以下の文章をトップページなどに載せておりました。
近年、軽度のうつを患う若い日本人が増えているという社会状況と抗うつ薬の広まりに注目し、アメリカ人監督(マイク・ミルズ)が、長編ドキュメンタリー映画を企画しています。私は日本側の製作会社、Incredible Quacksの若井と申します。
「あなたの心は風邪をひいていますか」(仮題)というドキュメンタリーに出てもらえる方を探しています。抗うつ薬を服用されている、関東エリア在住の方で興味を持たれた方は
tamakiko@hotmail.com
までご連絡いただければ幸いです。 以下、企画概要の一部ですが、詳細は
http://portside-station.net/portside/blog/yidff/article/atc00000016
[企画概要一部]
このドキュメンタリーは、抗うつ薬を服用する3人から5人の日本人にスポットを当てます。自身の声によって語られる、それぞれの日常生活に焦点を合わせることによって、ニュースで報道される統計数字を、観客が共感できるような、もっと複雑でニュアンスに富んだ肖像に置き換えることを、われわれは目指します。何よりもまず、これは人間についての映画であり、親密に、共感を持って、彼らの生活に眼を向けよう、という試みです。
一つのレベルにおいては、このドキュメンタリーは、過去5年間にわたって、うつ病のアメリカ的定義と抗うつ薬の使用とが、日本の古い文化に輸出されてきたことを扱います。もう一つのレベルにおいては、このドキュメンタリーは、うつ病に対するアメリカ人の態度を取り上げます。どれほど落ち込んだら、人の手助けを受けなければならないのか? うつ病とは、根絶可能な、また根絶されるべきものなのだろうか? 軽度のうつ病というのは、生活の一部と考えていいのか? どうしてうつ病はしばしば恥ずべきものとされるのか? 薬は飲むがセラピストにはかからない、というのはいいことなのか? アメリカ製薬産業による、アメリカ的考え方の輸出に眼を向けることによって、われわれは、薬理学という形をまとったアメリカ的グローバリズムの新しい形式を記録することになるでしょう。
で、自分もこの映画のプロデューサーの自宅兼事務所に行ってプレインタビューをしてきたのですが、連絡がずっとありませんでした。
まぁ、お宅に払う金など無いぞとか疑ってかかったり、鬱が心の風邪だったらこんなに長引くものか!と言うような事を言ったりしたので、映画に出られない事になったのかな、と思っておりましたが、3月16日、相手方は丁寧にもメールを返信してきました。
先だってはドキュメンタリー映画のためのプレ・インタビューにお時間を割いていただき、ありがとうございました。今回予想を超える数の方々からご協力のお申し出をいただき、限られた撮影時間の中で、撮影させていただく方の数を絞らなければなかった結果、申し訳ないのですが、映画本編の方では、渡辺さんを取材させていただくことができないこととなってしまいました。映画が日本で公開されることになりましたら、ぜひご高覧いただければ、と思います。ありがとうございました。
うーむ、やはり時間をかなり潰したのが痛いな…まぁ、そういう日もあるか。
しかし、現在の財政状態では、映画を見るどころではないぞ…。