診察三十八回目
今日も午後一番の診察。
…なのに、診察開始の三時半になってから何分も待たされるんだからまったくもう。
今日は…二週間ほど前から何だか仕事中にめまいがして、力が入れにくいわパソコンのキーが押しにくいわ、くらくらするついでに耳にノイズが入ったり酷い時には本当にカクッといく、なんてことを話しました。
本当、メールを送ろうかどうしようか迷っているうちにずるずると今日まで来てしまったけれど、結構悩んでいます。
脳に異常があるのならば仕事中で無くてもおかしくなるはずだし、休みの日とかはそうならない以上、化学物質とか、職場に何かあるのでは?という回答でした。
何でしょうねぇ…とりあえず様子見です。
周囲の人間からは表情が明るくなったと言われておりますが…。
「やっぱり、これかい?」
先生が小指を立てる。
「風俗」の意味らしい。
「ピンサロのお姉ちゃんも、自分が表情が明るくなったといっています」
「ああ、そうなんだ…風俗行くようになったのって、去年の十月からだっけ?」
「はい、自殺とか考えるようになって、せめて生きているうちに色々やっておこうと思って」
「ああ、そういうことか…」
どうも、そういう情報も入力しているらしい。
「そこ、本番あり?」
「はい」
「そうか…相変わらず月一回くらいのペースで行っているのかい?」
「はい…」
で、帰りにケンタッキー、そして借りたアパートに行って荷物を一部運び出す。
自殺を悶々と考えた鬱もだいぶ軽くなったし、アパートを借りていても給料を潰すだけだし…ね。