バックラッシがあると困る事

 
 バックラッシは、サーボモーターをばらした時の説明にあった通り、ギヤボックスのモーターを動かしていない状態でも軸が動いてしまうガタだ。
 このバックラッシは「バックラッシュ」とも言うが、どうせ外国語なのだから発音の違いなのだろう、よっぽど逆らい辛い人間がいなければ好きなほうを使うのがいいのではないかと俺は思う。
 実は今まで、あまりその事を気にしないで作ってきた俺だが、GE-12において角度センサを開発する必要を感じてからようやく、このバックラッシの厄介さが気になってきた。
 下図に、どういう風に困るかをメモした。
 
 上図に「この一瞬だけ高速で動く」と書いてあるのだが、ここが困りどころ。
 「この一瞬」に何が困るのかと言うと、現時点では主に二つ、問題点がある。

・角度センサが角度の情報をうまく読み取れない
・急に高速で動くものだから勢いがついてギヤが壊れる可能性がある

 というわけで、センサーの読み取り速度を上げたり、ギヤ破壊防止の対策の手間が掛かるので、現時点(2008年)では、できるだけバックラッシの「一瞬」が起きない設計を心がける予定だ。
 そういえば今回はオープン・コレクタの話と一緒にこの話を作ったのだが、作成した図に大仰で抹香臭いタイトルをつけるのを忘れてしまった…まぁいいか。


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